一話レビューはこちらから
こんばんは、さゆきです!
今秋からだんだんと夜も冷えてきましたね。
パジャマもそろそろ衣替えしとかないと、
風邪を引きそうです。
ではあらすじ続きをどうぞ!
階段を下りてきた瞳美は、キッチンに立つ琥珀母と
父に朝の挨拶をした。
改めてホームステイということで滞在させてもらう
お礼を言うと、二人は笑って返す。
琥珀母は、自分も魔法使いの端くれだから、こういうこと
には慣れているといい、琥珀の父も、一般人ながら
寛容に瞳美を受け入れ親指を立ててサインをした。
琥珀の祖母と四人で朝食を囲みながら、今日の予定を
どうするか訊かれた瞳美は、無くしてしまったアズライト
を探しに行きたいと告げるのだった。
アズライトを探すには探し物の魔法は使えるのかと
琥珀母は瞳美に問うが、それには目をそらし、
気まずそうに返事をする瞳美。
琥珀祖母は静かにその様子を眺めていた。
朝食を終え、まほうやの店内カウンターで琥珀祖母は、
瞳美に青紫に輝く小瓶を渡す。
目を閉じ、探し物を思い浮かべながら小瓶の液体を
撒くと、探し物を見つけられるらしい。
瞬間、瞳美の脳裏には、昨日迷い込んだ誰かの部屋、
そのベッドの下に落ちたアズライトが浮かんだのだった。
葵家の朝食では、葵の母親が、ニヤニヤしながらアズライト
の耳飾を卓上に置いた。
何それ?と問う葵に母親は、昨日二階から脱走する女の子を
ご近所さんが見ている。しらばっくれても無駄だと話す。
しかし葵は本当にわからない、不審者かもしれないから
家財の確認をするように、と言い残して出かけてしまった。
母親はため息をつくのだった。
一方瞳美は、昨日の記憶を頼りに葵宅の手前まで来ていた。
ちょうど家を出る葵を見つけ、曲がり角へ隠れて葵を
やり過ごしたが、葵は瞳美のアズライトを警察に届けようと
ポケットに入れたところを目撃したので、そのまま着いて
いくことにしたのだった。
桜が降りしきる道を抜け、坂の上を見上げる大通りを通り、
岡の上の公園の階段を上って、葵の後を追う。
春の公園は穏やかな日差しと生い茂る新緑の草、その中に
葵は居た。
瞳美は、ゆっくりと公園を歩き、静かに葵の座るベンチの横に
立った。葵は絵を描くのに夢中で気づいていない。
相変わらず彼女の視界は穏やかな灰色で、この春の光景も彼女の
心には届かない。
ゆっくりと葵の傍に寄る。
彼はタブレットに懇々と絵を描き続けているのだった。
そっと、彼の描く絵を覗くとそこには・・
色鮮やかな金を主体にした、魚の絵が描かれていた。
違う、瞳美にも鮮やかに見えているのだ。
金の魚が突然躍動し、画面を飛び出し瞳美に向かってきたので、
思わず驚きの声をあげて魚を避けるが、そんなことはお構いなし
魚は宙を泳ぎ、色彩の欠片を振りまきながら世界を
鮮やかに染めていく―――
気づけばそこは、彩りにあふれた公園、眼下には水彩で描いた
透明感のある町並み。港からは、七色の魚たちが飛び出し、
虹を掛けてゆく。
瞳美の傍を虹の魚が泳いでいき、金の魚は彼女の傍を優しく
漂う。瞳美はうっすらと涙を浮かべ、呟いた。
「いろ・・・・見える」
その当たり前の感覚を楽しみながら、彼女は自然と踊りだす。
華やかな春、感じるぬくもり。
色彩と共に失ってしまった感覚につかの間、身を預けて―――
「だれ・・・?」
不意に、金の魚の目が瞳を捉えた。
そこで現実に戻ってしまう。
瞳美は、嬉しさに状況を忘れ、葵の前に飛び出してしまったのだ。
おつかれさまでした。
怒涛の展開、そして哀れな瞳美ちゃん。
この状況、どう弁解するのか気になります。
そんな方は、本日放送の二話をチェックだ!
では、閲覧ありがとうございました!!
色づく世界の明日からPV
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